現在中国への入国は長期でも短期でも、中国を訪れる場合は必ず観光ビザを取得する必要があります。
2023年5月現在、日本人に対する観光ビザを含む各種ビザの発給が再開されています。
ただし、コロナ禍以前には15日以内のノービザ観光が許可されていましたが、現在も停止されたままとなっていますが動きがありました。
中国はコロナ禍を経て観光およびビジネスの交流を促進するため、査証(ビザ)免除措置を再開していくことを公表しました。
また、運休していた近隣諸国との航空便を増便して中国訪問を促進。観光客の利便性が向上し、国際交流が活発化する見込みです。クルーズツアーやドライバー旅行者の入国審査をスムーズにすることについても言及しています。
出典:訪日ラボ
中華人民共和国国務院情報弁公室:国务院办公厅印发《关于释放旅游消费潜力推动旅游业高质量发展的若干措施》的通知(中国語)
ただし、今のところは中国観光を計画している方は観光ビザ(Lビザ)を取得する必要があります。
なおビザなしで入国できるのは以下の4つの場合です。
- ビザ相互免除協定に該当する方
- 有効な中国の居留許可を所持している方
- 有効な中国の永住居留書類を所持している方
- 有効なAPEC(ビジネストラベルカード)を所持している方
ビザ申請に関してはこちらも確認【Chinese Visa Application Service Center】⇒https://www.visaforchina.cn/TYO2_JP/index.shtml
感染対策はさることながら初めての中国出張の注意する点や準備するべきことは?
急速な経済発展を続ける中国。
仕事関係の取引や交渉のため、または現地調査のためなどなど…
日本をはじめ世界格好から中国に出張する人が増えています。
初めての、そして急な中国出張が決まった時、どんな準備をしてどんな点に注意すれば良いのでしょうか?
無策で中国出張に行く場合、カルチャーギャップにやられ思うような結果が出せない可能性は高いです。
出張をより成功に導くには多くの準備が必要になりますが、基本的に中国出張に向けてやるべきことは主に4つです。
・ビザの申請と取得
・持っていくものの準備
・心構えと文化の違いの理解
・簡単な中国語会話の学習
これらをしっかりと準備することで、不安の解消はもとより、よりより成果を上げることができるはずです。
今回は中国出張に向けての注意点や準備についてを徹底的に説明していきます。
中国出張には就労ビザが必要!14日以内でも要申請
まずはじめにビザの申請からお話します。
日本人が中国旅行に行く場合、15日以内の滞在について、基本的にビザは不要(※観光の場合は30日間の観光ビザ(Lビザ)の取得が必要となります。)だったのですが、2023年7月現在はどの場合でもビザ申請が必要です。
注意点は中国へは渡航目的によってビザの種類が異なること。
ビジネスでの中国入国の場合、期間に関係なく就労ビザが必要です!
会社がビザの手配は全て行ってくれるという場合は、この項目は読まずに次へ進んでください。
規定が改正され、2015年1月より中国に出張で入国するためには就労ビザの取得が必要になりました。
2015年1月以前は14日以内の滞在であれば、観光にしろ仕事関連の入国にしろビザは不要でした。
現在は14日以内の滞在であっても、ビザの取得が必須となっています。
以前中国に短期で出張に行った時はビザの申請はしなかったしな〜
と考えている人は要注意!ノービザでは入国することができませんのでご注意ください。
中国出張の就労ビザ申請先や申請方法は?
2015年1月から短期滞在でも必要になった就労ビザなので、初めてビザを申請するという人も多くいると思います。
中国のビザは種類が多く、申請内容も複雑です。時間に余裕を持って申請手続を進めるようにしてください。
まず、中国語の必要書類を準備します。
中国語がわからない方の場合、日本国内にある中華人民共和国大使館または総領事館に出向き申請するか、ビザ取得を代行してくれる会社があるので依頼して申請することになります。
大使館や領事館がアクセス可能な区域にあり、開館時間内に申請に行ける人は自分で直接ビザ申請を行えばよいでしょう。
大使館・領事館から遠方に住んでいて出向くのが大変、開館時間内に行くのが難しいという人は代行会社を利用するのが手っ取り早いです。
代行会社に依頼する場合、当たり前ですがビザ申請料+別途手数料がかかります。
中国のビザに関する規定は数年に一度変更されます。
ビザを申請する前に、どの種類のビザを申請したら良いか?申請に必要な書類はどれなのか?について最新の情報を確認するようにしてください。
在中国日本国大使館ホームページでは、地域情報やビザ規定更新情報のお知らせが届くメールマガジンに登録することができます。
中国に出張や旅行、留学に行く予定がある人は登録しておくと便利です。
中国出張用の就労ビザにはどんな種類があるのか?
中国入国のためのビザには複数の種類があります。
目的に応じて14種類のビザの申請が必要ですが、仕事関連で中国に出張に行く人が必要なビザは主に3種類となります。
それぞれの申請条件も違うため、しっかりとした下調べが必要です。
中国就労ビザ1.Zビザ(工作ビザ)
Zビザ(工作ビザ)は中国に住みながら就労する人に必要なビザ。工作とは中国語で仕事の意味。就職やアルバイト、インターンの場合に申請します。ZビザにはA・B・Cのランクがあり、ランクによっては就労が降りない場合もあります。ランクは年収や学歴、年齢によって決められます。
中国就労ビザ2.Mビザ(貿易ビザ)
Mビザは中国で商業や貿易活動を行うために必要なビザ。2015年1月1日から施行されているもので、連続滞在可能日数:30日〜90日、有効期限:3ヶ月〜1年と比較的短い就労ビザとなっています。
中国就労ビザ3.Fビザ(訪問ビザ)
Fビザは仕事関連の交流、訪問、視察のために必要なビザ。中国の関係機関や関係者が発行する招聘状等が必要となるため、申請するにはコネクションが必要となります。
主要3種類のビザをご紹介しましたが、滞在可能日数、入国可能回数、有効期限などでさらに複数の種類に分かれます。
中国のビザ発給は商用・非商用でわかれ複雑に管理されているため、初心者の場合は会社の法務担当や、代理店を通して申請するのが無難でしょう。
中国出張の際どのビザを申請すればいいのか?
各就労ビザがどのような就労形態を対象としているのか、しっかり確認するようにしましょう。
一つの目安となるのが、「滞在日数が90日を超えるのか否か」という点です。
90日以上中国に滞在する長期出張の場合、「Zビザ」の取得が必要です。
90日以内の大罪なら、2015年の規定改正で新しくできた「短期Zビザ」か「Mビザ」「Fビザ」のいずれかを取得する必要があります。
中国就労ビザを申請する際の注意点
ビザ申請のために準備する書類は一律同じではなく、取得したいビザにより必要書類は異なります。
ビザの種類によっては、厳しい審査基準が設けられている場合もあります。
各就労ビザに必要な書類、申請方法については中華人民共和国駐日本国大使館ホームページ「CHINESE VISA」のページを参照してください。
- 中華人民共和国駐日本国大使館公式サイト
http://www.china-embassy.or.jp/chn/lsfws/lsb/qz/t1071219.htm
書類や申請の準備は不備が無いよう慎重に、丁寧に行いましょう!
ビザを取得せずに入国するとどうなるの?逮捕されるのか?
就労ビザの取得=中国国内での就労許可が下りるということです。
ビザが無い=就労の許可がない状態で中国に入国し営利活動を行うと不法就労となります。
通常5,000元(約82,700円)以上20,000元(約330,800円※2019年4月の時点で)以下の罰金となりますが、事案が重大とみなされると拘留の対象(5日以上15日以下)になることもあります。
不法就労は違法行為です。国外退去になることもあります。
中国から国外退去処分を受けた場合、最大10年間中国への入国が拒否されることもあるので、十分な注意が必要です。
必ず適切な就労ビザを取得してから入国するようにしてください。
中国出張には何を持って行けばいいの?必要アイテム5種チェックリスト
日用品に関しては、都市部であれば余計に持っていく必要はありません。
出張先が北京、広州、上海など大都市の中心部なら、コンビニやデパートも充実しています。
そのため、日本からあれこれ持ち込まなくても現地調達で間に合います。
ただし、大都市の郊外や地方への出張の場合、周りにお店がない!物が買えない!
なんていうことも起こりうるのでしっかり日本で準備をして必要なものは持って行くようにした方が良いでしょう。
それでは、中国出張の際、必ず持って行くべき必需品チェックリスト。当たり前のものも含めて出張には必要不可欠なものばかりです。
念には念を入れ必ずチェックしておきましょう。
中国出張必須アイテム1.パスポート
まさかとは思いますが、海外旅行を含めて意外に多いのがパスポートを忘れること。
出張が多い人ほど、いつものポケットに入れたので大丈夫と油断しがちです。
入国・出国を繰り返す際に別の場所にうっかりしまったまま忘れてしまうこともあります。
また、期限切れに注意が必要です。
パスポートがないと、日本から出国することすらできません!
出発の前にパスポートだけは絶対に確認するようにしておきましょう。
中国出張必須アイテム2.航空券
こちらも当たり前ではありますが、絶対に必要です。
これがなければ飛行機に乗れませんものね…
オンラインでチェックインや座席の予約ができるもの、自分で航空券をプリントアウトする必要があるものなど、利用する航空会社や便によって様々です。
航空会社のホームページなどであらかじめ確認しておきましょう。
中国出張必須アイテム3.現金・クレジットカード
海外旅行・出張の際クレジットカードは非常に便利ですが、中国ではカード非対応のお店もたくさんあります。
日本の銀行や空港で人民元に両替して持って行くか、中国に到着してから空港・ホテルで両替しましょう。
なお、日本国内で日本円を人民元に両替する場合は、日本の銀行よりも中国工商銀行などの中華系銀行のほうが手数料が安いのでおすすめです。
また、キャッシュレスが進む中国には現金だけで中国に行くのはおすすめできません。
そのためクレジットカードも最低1枚は持って行くようにしましょう。
中国のホテルでは、宿泊金相当またはそれ以上の高額デポジットを請求されることがありますが、クレジットカードで対応できる場合もあり便利です。
国際ブランドのVISAやマスターカードを持って行くと良いでしょう。
中国出張必須アイテム4.スマートフォン関連グッズ
今の時代、デジタル機器は必須アイテムですよね。
携帯電話は日本のものなら国際ローミングが利用できます。
ただし、日本国外で3G繋ぎっぱなしでローミングをすると莫大な通信費がかかります。
Wi-Fiが繋がっていないところでは「飛行機モード」などに設定しておかないと、後で大変なことになります(高額な請求がきます。)
充電器や電源アダプターも忘れないように準備しておきましょう。
写真をいっぱい撮りたいという人は、デジカメやよびようのSDカードも持って行くと良いでしょう。
- モバイルバッテリー
出張中はなかなかホテルに戻って充電する時間などが取れないかもしれません。携帯の充電用に持って行くと便利です。
日本と中国は電圧が違いますが、コンセントの形は同じなのでプラグをそのまま中国のコンセントに差し込み使うことができます。
※日本の電圧のみ対応の電化製品は、変圧器を使用する必要があります。アダプターの表示を確認してください。
最近では小型でもスマホがフル充電できる製品も数多くでています。
大型のバッテリーは重くかさばりますし、航空法の関係で機内持ち込みができないものありますのでご注意を。
※中国の空港の場合、100Wh以上のモバイルバッテリーは飛行機への持ち込み自体が禁止となります。容量を必ず確認してください。
- 海外用の携帯Wi-Fi
日本の空港でレンタルできるので、インターネットを多く利用する予定の人は持って行くと役に立ちます。
中国都市部であれば、ファーストフード店内、ショッピングモール、ホテルで無料のWi-Fiを利用することができます。
中国国内でスマホを使う場合、国際ローミングサービスを利用するよりもレンタルwi-fiのほうがかなり格安です。
- 無線LANルーター
中国のホテルでは、有線LANしかないこともあります。無線LANルーターを持って行って有線LANにつなげば無線LAN接続ができます。
翻訳機能を使ったり、地図を確認したりとモバイル機器と周辺ガジェットはもはや必要不可欠アイテムですよね。
快適に商談をすすめる上でも、モバイル環境の充実はマストといえます。
中国出張必須アイテム5.洗面用具や常備薬・マスク・うがい薬
ここまでは「中国出張」だけでなく、海外へ出国する際に必ず必要なアイテムをご紹介しました。
つぎに、あるとより快適に中国出張をすごせるアイテムをご紹介していきます。
ボディケアも含めて万全の体制で商談を進めましょう!
- シャンプー・カミソリなどのアメニティ
地方都市やローカル旅館にはアメニティが揃っていないこともしばしば。
歯ブラシやカミソリ(髭剃り)、パジャマ、スリッパなど、日本のホテルには必ずある備品でも、中国のホテルには置かれていない場合もあるので持参した方が安心です。
シャンプー・コンディショナー・ボディソープなども日本の質の良いもの・自分の気に入ったものを使いたいという人は持参すると良いでしょう。
- ティッシュ・胃薬・頭痛薬・マスクなどの衛生用品
それから、地方の中国のホテルの中にはトイレにトイレットペーパーが備えられていないこともしばしば。
レストランではおしぼりが出てこないこともよくあります。ポケットティッシュやウェットティッシュは持って行くと役に立つはずです。
また、胃薬、頭痛薬など、普段使っている薬があれば日本から持って行くと良いでしょう。
特に、中国の衛生面の問題や脂っこい料理のせいでお腹を壊す人が多くいます。
そのため整腸剤を用意しておくと安心です。
また、大都市では大気汚染が深刻な問題となっています。
自衛のためにも外出するときはマスクをつけ、ホテルに戻ったらうがい薬でうがいをするなど対策を取ってください。
- ビニール袋/ポリ袋
汚れものを入れたり、ゴミ袋として使えたり何かと役に立ちます。
さらに、雨に濡らしてはいけないパソコンなどの電子機器の保護や、どうしても具合が悪い際のエチケット袋としても使えます。
- ポケット裁縫道具、爪切り、ピンセット
不意にトゲが刺さったり、まつげが気になる…というときにあると安心なアイテムです。
服に穴が空いてしまったり、手持ちのバックの破れがきになる際に使えるのがソーイングセットです。日本なら100円均一などで手軽に手に入れることができますが、中国で探す場合手間がかかります。
かさばらないのでもしものことを考えて携帯しておくとよいでしょう。
中国出張でのトラブル時に!いざという時のために準備しておきたいもの
中国国内の治安はかなり良くなり、日本と変わらないくらい安全になりつつあります。
ただし、外国であることに変わりはありません。
日本にいる感覚で何も身構えずにいると、トラブルの原因にもなりかねません。
ここでは急に起きるトラブルのことを考え、中国出張前に準備できる緊急時の対策を完結にまとめます。
中国での緊急対策準備1.クレジットカード番号の緊急連絡先をメモする
あっては欲しくないことですが、盗難にあった場合や紛失してしまった場合、直ちにカード会社に連絡を入れカードを無効にできるように準備しておきましょう。
VISAなどの主要なカード会社なら、海外のどこからでもコレクトコールで紛失対応が可能です。
中国での緊急対策準備2.パスポートのコピーを携帯する
海外に行く時には、念のためパスポート現本とコピーも2、3枚持って行くと安心です。
もしパスポートが盗まれてしまった場合でも、緊急の身分証明書となり、いざというときに助かります。
中国での緊急対策準備3.在中日本大使館・領事館の住所と連絡先を携帯する
いざという時、駆け込むべきところは日本の大使館または領事館です。
住所や連絡先、滞在先のホテルからのアクセス方法を確認しておきましょう。
中国での緊急対策準備4.海外旅行保険証券に加入する
クレジットカードに海外旅行保険が付いている場合がありますし、短期の海外出張なら保険には入らないという人も多いと思います。
でも、現地で怪我をしたり病気にかかった場合や飛行機の遅延があった場合など、旅先でのトラブルは大きな出費につながります。
3日間程度の出張なら、1,000円前後の保険料で保険に入ることができます。
高い料金ではないので掛け捨てになるとしても、万が一に備えて保険には入っておくことをお勧めします。
保険会社の連絡先を控えておくか、保険証券を持っていきましょう。
在中国日本国大使館ホームページでは、随時地域情報や注意喚起情報が発信されています。
メールマガジンも配布されているので、登録しておくと便利です。
中国出張で現地についた際の注意点
中国は日本に比べ非常に厳しい法律が施行されています。
度の国でも法令遵守はあたりまえですが、日本にはない仕組みあることも多く、対応を怠ると処罰される場合もありますので、現地についた際には以下の対応を必ず行ってください。
臨時宿泊登記に記入する
外国人が中国に宿泊する場合、臨時宿泊登記を行い公安当局に届出を出す必要があるということが中国の法令で決められています。
ホテルに滞在する人は、チェックイン時にパスポートを提示し登記表に記入すればあとはホテルから公安当局へと自動的に届出が提出される仕組みになっています。
会社の社宅や知人の家に泊まるという人は、自分で届出を出さないと法令違反となり罰金を支払わなければならなくなることもあるので注意してください。
パスポートは常に携帯する
中国国内では、16歳以上の外国人は常にパスポートを携帯することが義務付けられています。
万が一、公安や警察ににパスポート提出を求められた際に不携帯の場合、罰金500元を徴収されてしまいます。
さらに、パスポート再提示のために公安に行くことも求められるため、中国出張の大きな足かせとなります。
パスポートのコピーではなく、必ず現本を携帯するようにしてください。
中国出張での食事やお酒の席でのルールは?中国流のお酒のマナーとは
国が違えば当然、会食や飲み会での振る舞い方も違ってきます。日本と中国では、食事に関するルールやマナーがかなり異なります。
日本人の感覚だと問題ない行為でも中国人にしてみたらNGなことも。失礼・非常識にならないよう、中国のルールやマナーを知っておきましょう。
お酒が入った際、つい日本流のやり方で失敗してしまう方も多数いるのも事実です。
中国出張とは切っても切り離せないお酒の席のルールやマナーを覚えておきましょう。
乾杯を繰り返すため飲み過ぎに注意!お酒を残すのはNG
日本では最初に乾杯をしたら普通はそれでおしまいですが、中国の場合飲んでいる間・食事中に何度も乾杯を繰り返します。
中国の「干杯(gan bei)ガンベイ」は「杯を飲み干してからにする」という意味があり、「干杯!」と言われたらその度に飲み干さなくてはなりません。
グラスは小さめですが、白酒(bai jiu バイジョウ)など強いお酒を飲む場合、飲み過ぎに気をつけたほうが良いですね。
酔いが回りそうな場合、そーっとこまめに水を飲んでその場をしのぎましょう。
ビールは常温!ぬるいビールに文句をつけない
中国の人は、冷たい飲み物は健康によくないという考えを持っていて温かい飲み物を好む人が多いです。
ビールもキンキンに冷やしたものではなく、ぬるい常温のものを飲みます。
レストランによっては冷やしたビールを置いているところもあります。
注文する時に聞いてみましょう。
・要冰的啤酒(yào bīng de píjiǔ イャォ ビン ダ ピージゥ)「冷たいビールをください」と伝えてみましょう!
食事は全部食べきらない!残った場合は持ち帰れる
中華料理のレストランというと、ぐるぐる回る円卓にたくさんの大皿料理が並びます。
料理は主賓が最初にとり、テーブルは時計回りに回し各自順番に料理を取っていきます。
日本では「出された料理は残さず食べる」のが良いマナーとされていますが、中国では出されたものを全部食べるのは失礼と受け取られることがあります。
「食べきれないほど、厚くもてなしていただきました」という意を示すために、少し料理を残すのが良いマナーとされています。
実際、接待や会食などでは食べきれないほどの料理が次々出てくることもあり、頑張って全部食べようとする必要はありません。
ただし最近では、食べ残しや食品廃棄は中国国内でも問題になっていて「食べ残さず全部食べましょう」と推奨しているレストランもあります。
出された料理を綺麗に全部食べても、必ず失礼に当たるというわけではなくなってきているようです。
ゲップをしても問題なし!人のゲップに嫌な顔をしない
日本では「はしたない」とされるげっぷですが、中国ではげっぷをしても良しとされています。
食後のげっぷは「美味しかった、お腹いっぱいで満足です」という意思表示となり、下品には思われません。
そのため、思わずげっぷをしてしまっても問題ありません。
また、同席した中国人がげっぷをしても、嫌な顔をしないようにしましょう。
中国出張で贈り物をする時に注意したいこと
日本では喜ばれるものでも、中国で人に贈ると失礼になるものがあります。
中国出張の際に気を使ってお土産を持っていったのに、取引先の中国人を怒らせてしまった…
といった大失態を起こさないように、送ってはいけないお土産リストを確認しておきましょう。
ちなみにNGお土産の大半は、「発音が縁起が悪い」ものごとに近い場合が多いようです。
それでは見ていきましょう。
中国人へのNGお土産1.ハンカチ
ハンカチは汗を拭うもので、これが「涙を拭う」行為(悲しみや苦しみ)を連想させるので贈り物をしてはふさわしくありません。
さらに中国では繰り返し使用するハンカチを使うことはすくなく、使い捨てティッシュが好まれます。
中国人へのNGお土産2.時計
諸説ありますが、時計を表す「鐘(zhong)」がお終いを意味する「终(zhong)」と似ているので、時計を贈る=私たちの関係はこれでお終いという意味になってしまいます。
または「送鐘」の発音が「送終=死者をあの世へ送る」に聞こえるため、縁起が悪いのだそう。
そのため、時計を贈るのはタブーとなります。
なお、時計といっても腕時計は「手表」(ショウビァオ)」と発音されるため、問題ありません。
中国人へのNGお土産3.傘
「伞(san)」が「散(san)」(離散、解散などの意味)を連想させるので傘も贈り物としてはふさわしくありません。
こちらも時計と同様に、発音が縁起の悪いものと似ているパターンですね。
中国出張ではインターネットが規制されているため注意が必要!
中国国内では、中国当局のインターネット規制により日本や海外で当たり前のように使えるWebサービスやオンラインアプリが使えなくなってしまいます。
例えば、LINE、Twitter、Facebook、Instagram、YouTube、ニコニコ動画、Yahoo!、グーグルなどです。
よくある話が、googleドライブに資料をまとめておいたが、中国国内からアクセスできずに困った!など、日本で主流のサービスが使えなことは少なくありません。
家族知人とのやりとり、趣味、仕事上で利用しているツールが一切使えなくなることがあるので注意が必要です。
規制の中でもネットやアプリを使う方法はある?日本のサイトを見る方法
一度中国に入ったら、いつも利用しているSNSや動画サイトが一切使えないというわけではありません。
「VPN(バーチャルプライベートネットワーク)」=仮装ネットワーク空間を使えば中国国外のIPアドレスを取得することができて、中国当局の規制に引っかからずサイトへのアクセス・閲覧・利用が可能になります。
ということで、以前はVPNを使えば特に問題なかったのですが、2018年頃からVPNサービスへの締め付けも厳しくなってきています。
VPNには有料のものと無料のものがありますが、特に無料のVPNサービスは使えないものが増えてきています。
中国当局は未認可のVPNは締め出すという宣言をしており、有料のVPNへの規制も厳しくなってきています。
こういったネット関連の規制は、今後も強化が進み一層厳しくなるのかあるいは緩和されるのかは分かりません。
とにかく今現在は、中国へ行く前に複数のVPN会社を準備する、複数国にサーバーを持つVPNを使う、VPN対応のレンタルWi-Fiを使うなど、いくつかの対策を取っておくと安心です。
旅行者・出張者など短期滞在者が巻き込まれやすい犯罪や事故に注意
中国は日本と比べると治安の面では心配な部分も多いと言えます。
誘拐や殺人といった命に関わる犯罪は多くありませんが、スリや詐欺などの軽犯罪は多発しています。
命の危険はないとはいえ、被害に遭うとショックですし、嫌な思いをしてしまいます。
犯罪や事故に巻き込まれないよう、準備や対策は万全にしておきましょう。
中国のスリに要注意!日本の感覚では無防備すぎる!
観光や出張で中国に行く際、一番気をつけたい犯罪はスリ(ひったくりや置き引き含む)です。
駅、バスターミナルなど人混みでは特に注意するようにしてください。
スマートフォンやお財布、デジカメ、パスポートなどをズボンや上着のポケットに入れたりカバンの外側についているポケットに入れたりすることはしないように。
貴重品はカバンの中や金庫にしまいましょう。カバンは必ずファスナー付きのものを持ち、斜めがけのものがおすすめです。
人混みではカバンは抱えるようにして持つようにしましょう。
中国のスリパターンを解説!様々な手段で狙ってくるので気が抜けない!
スリの実行犯は様々な手段で人を欺きスリを実行しようとします。
スリ被害の実例をいくつか挙げてみましょう。
- ・レストランやカフェのテーブルにスマートフォンを置いておいたら、気が付いた時にはスられていた。
- ・観光地で地図を持った中国人に話しかけられ、地図に気を取られているうちに財布を盗まれていた。
- ・デジカメで観光地の撮影をしているすきに財布、携帯を盗まれた。
- ・バスに乗車し、運賃を支払っている間にズボンのポケットに入れていたスマートフォンを盗まれた。
- ・スマートフォンを使い上着のポケットに戻し、次に確認した時にはスマートフォンが無くなっていた。
スマホやデジカメ、お財布など、使った直後に盗まれるケースが多いようです。
スリはスマホやお財布をどこにしまったか(どのポケットに入れたか)を見ています。
出し入れが面倒に感じても、貴重品はポケットに入れず、ファスナーの閉まるカバンの中などにしまうようにしましょう。
偽札のすり替え詐欺に注意!
スリや盗難、置き引きの次に注意したいのは詐欺です。
特に偽札詐欺やお釣り詐欺に注意してください。
例えばタクシーに乗って料金を支払う際、運転手が受け取った100元を手元で偽札とすり替え、「これは偽札だ、他の札を出してくれ」などといってくる場合があります。
夜間のタクシーでは100元札は使わないように小額紙幣を用意しておきましょう。
万が一偽札と思われるお札を渡されてしまったら、銀行で偽札判断をしてもらうことができます。
ただ、偽札だと分かった場合に本物の紙幣と交換してはもらえず、ただ没収されてしまいます。
こうした詐欺に遭わないための対策としては、違法の白タクは利用しないように。
100元札はデパートなど信用度の高いお店でのみ使うようにしましょう。
慣れない場所に出かける時には、旅行会社や会社の現地スタッフを通して車の手配をする、または公共交通機関を利用すると良いでしょう。
交通マナーは最悪!?交通事故に注意!
日本と中国では交通ルールが異なりますし、また人々の交通に対するマナーや認識も異なります。
日本だと自動車より歩行者が優先ですが、中国だと歩行者よりも自動車が優先という空気があります。
信号や横断歩道がないところでも車をかき分けて道を渡ってしまう人も多いです。
周りの中国人に合わせつつも、無理をせず焦らずに進みましょう!
中国出張中に事故や犯罪被害に遭ってしまった場合の対処法
事故や犯罪に巻き込まれてしまった時は、とにかく落ち着いて冷静に行動すること。現地の警察に行き、盗難届や被害届を提出しましょう。
クレジットカードの盗難・紛失の場合は、すぐにクレジットカード会社に連絡を。
カード番号や連絡先は控えておくようにしましょう。海外旅行保険に加入している人は、保険会社にも連絡を入れます。
保険会社の連絡先も控えておくと良いですね。
そして、パスポートが盗まれてしまった・貴重品を全て盗られてしまったというような場合には在中日本大使館または領事館に連絡しましょう。
大使館や領事館の連絡先、アクセス方法は必ず確認しておくようにしましょう。
公安に捕まる!?KTVや日式スナックを利用する際の注意点
KTVというのはカラオケテレビのことで、要するにカラオケボックスです。
中国出張中、同僚と連れ立ってカラオケや日式スナックで楽しいひと時を過ごしたいという人もいると思います。
必ず、現地スタッフや駐在者など信頼できる人のおすすめのお店を利用するようにしてください。
KTVや日式スナックの中には悪質なところもあり、金銭トラブルや食中毒など問題に巻き込まれてしまうケースもあります。
KTVが売春斡旋所のようになっていることもあり、出張や赴任中にそこで知り合った女性をお持ち帰りして・・・
なんていう話もたまに耳にします。
しかし売春・買春は中国でも違法です。
売買春法違反となると、10日以上15日以上の拘留+5,000元以下の罰金に課せられる場合があります。
また、国外退去の対象にもなりますし、国外退去処分になるとその後一定期間中国に入国できなくなります。
出張中少し気持ちが緩むこともあるかもしれませんが、安易な気持ちで法を犯すようなことがないよう自覚を持って行動してください。
中国出張では時間にゆとりとおおらかな気持ちを持つ
最後になりますが、中国出張を成功させるためには中国人の気質に我々日本人が合わせていく必要があります。
中国人の時間間隔は日本人からしたらルーズに感じるかもしれません。
といいますのも、日本は世界の中でも屈指の時間をきっちり守る国です。
でも世界基準から見ると、日本がちょっと異質なのです。
中国では日本のように電車や飛行機が時間きっちりに到着して出発することはありません。
特に飛行機はしょっちゅう遅延します。
日本の時間の感覚で行動せず、少し余裕と広い心を持って中国のゆるーい時間感覚で行動するように心がけましょう。
中国出張中に役立つ中国語のかんたん基礎会話
ビジネスで中国に出張する場合、日本語の通訳が付いたり基本的なやりとりは英語でということもあると思います。
でも、例えば日本に出張でやってきた外国人の方が「コンニチハ」とか「アリガトウ」と簡単なフレーズでも日本語を使ってくれると、親しみも湧きますし嬉しい気持ちになりますよね。
中国語の簡単なフレーズを覚えてから出張に行くと、より現地のスタッフと親密にれると思います。
日本語の意味 | 中国語の意味 | ピンイン | カタカナ読み |
おはようございます | 早/早上好 | zǎo / zǎoshànghǎo | ザオ/ザオシャンハオ |
こんにちは | 你好/下午好 | nǐhǎo/xiàwǔhǎo | ニーハオ/シァウーハオ |
こんばんは | 晚上好 | wǎnshànghǎo | ワンシャンハオ |
はい | 是的 | shì de | シーダ |
いいえ | 不是 | bú shì | ブーシー |
分かりました | 好的 | hǎo de | ハオダ |
いりません | 不要 | búyào | ブーイャオ |
元気です | 有精神 | yǒu jīngshén | ヨウ ジンシェン |
疲れました | 累死了 | lèi sǐ le | レイスーラ |
初めまして | 初次见面 | chūcì jiànmiàn | チュツー ジィェンミィェン |
お会いできて嬉しいです | 见到你很高兴 | jiàndào nǐ hěn gāoxìng | ジィェンダオ ニー ヘン ガオシン |
お疲れ様 | 辛苦了 | xīnkǔ le | シンクー ラ |
いくらですか? | 多少钱? | duōshǎo qián | ドゥオシャオチィエン |
一つください | 要一个 | yào yīge | イャォイーガ |
ごめんなさい/すみません | 对不起 | duìbuqǐ | ドゥイブーチー |
申し訳ありません | 非常抱歉 | fēicháng bàoqiàn | フェイチャン バオチィェン |
空港 | 机场 | jīchǎng | ジーチャン |
ホテル | 酒店 | jiǔdiàn | ジゥディェン |
会社 | 公司 | gōngsī | ゴンスー |
中国出張の準備方法と初心者の不安を解消する絶対に必要な持ち物チェックリストまとめ
中国へ出張するのに、こんなに心構えを整えて準備をして、注意もしなくちゃならないの?
とこの記事を読んで気分が沈んでしまった人もいるかもしれませんね。
初めての出張に向けて、準備を怠ってはいけません!
中国出張を充実した有意義なものにするために、しっかりと下調べ&事前準備をしておきましょう。