【中国人の考え方】中国人の日本に対する本音を知って相互理解!中国文化を学んで中国的な感覚を知ろう

相互理解を深めて中国人の本音を知ろう!中国文化を学んで視野を広げる大切さ

長い歴史を持ち複数の民族が共存する中国。

国土が広く、地域ごとに異なる多種多様な文化・風習が混在しています。

私たちが普段メディアで目にする「中国」の情報は、ほんの一部にすぎません。

特に近年は政治的な緊張のために、中国・日本の双方がネガティブな印象合戦を繰り広げていました。

この記事のポイント

・一般的に言われる中国人の考え方とは?
・中国人は日本人をどう見ている?
・中国人と上手に付き合っていくには?

最近は緊張緩和のためか、中国に対する良いニュースが見られるようになりました。

ここでは、日本の主要メディアでは知ることができない中国人の考え方や本音についてを深堀りしていきます。

日本人と中国人の違いにも注目しながら、もう少し突っ込んだリアルな中国を探っていきましょう。

この記事の内容

異国・異民族・異文化に囲まれている国土から中国人の考え方を知る

日本は島国なので他の国と隣接するという感覚を知りませんが、中国は14カ国に囲まれている国です。

14の国境に接しているのです。ロシア・モンゴル・インド・カザフスタン・パキスタン・北朝鮮など、様々な事情を抱える国、そして異なる文化を持ち異民族が住む国に囲まれています。

中国の長い歴史の中で、幾度も他国から異民族が侵略してきて、中国を脅かしてきました。

中国王朝の力が弱まり滅亡し、国中が混乱するということを繰り返してきました。

中国はそんな波乱万丈の歴史の中で存続してきたたくましい国なのです。

何度も王朝が変わる中で、「国は信頼できない、信頼できるのは家族だけ」という考え方が生まれ、その結果中国人は家族や親戚のつながりを非常に大事にします。

中国人のたくましさや家族間の強い強い絆は、中国の地理的な理由や歴史から形成されたものだと言えるでしょう。

中国人の考え方は過去や歴史を重んじる傾向が強い

中国人は歴史を非常に大切に捉えています。

日本人が未来(就職、結婚、貯金、介護、老後など)に重点を置くのに対して中国人は過去の出来事を重要視しています。

日本人はと言うと、あまり過去のことにこだわらない国民性です。

「済んだことは水に流す」と言うように、いつまでも過去の出来事にこだわり続けるのは良くないと考えます。

日本人が気にするのはもっぱら未来のことです。就職、親の介護、老後、災害、病気になったら・・・

など、未来の万が一の事態に備えて保険に加入したり、コツコツ貯金をしたりします。

中国人は理論的とも言えますが、これは過去の歴史を重視した結果です。

中国人は歴史を学び、過去の行動や結果を理論立ててる思考が身についています。

過去に苦い経験をした場合、その失敗を現在の教訓にする発想が染み付いています。

とくに中国は先にも説明したとおり、戦乱の世を幾度と経験しており、その中で生き抜く知恵が民族に染み付いているのでしょう。

そのため、中国人は歴史を重んじる思考が強いようです。

幾度も繰り返されてきたことが、またこの先起こるのではと言う懸念を中国人はどこかで抱えています。

その一方で、「昔や未来のことを考えても仕方ない、フォーカスするのは今!」と言う考え方で、目先のことに集中する中国人も大勢います。

「今」にフォーカスするからこそ、急速な経済発展を遂げ、やると決めたことは大胆かつスピーディーに遂行できるのでしょうね。

中国人が重きをおくのは過去と現在。

日本人が重きをおくのは未来。両者に大きな違いがありますよね。

日中間の歴史認識問題も、この日本人と中国人の温度差から生まれているのかもしれません。

中国人の考え方は死生観とも関係あり!悪人は悪人に生まれ変わる!?

中国人の考え方は死生観とも関係あり!悪人は悪人に生まれ変わる!?生きること、死ぬことに対する考え方も日本人と中国人には違いがあります。

日本人は昔から、「いかに死ぬか」ということを考えてきました。

江戸時代の武士達は自分に落ち度があった時、責任を取るために切腹をしました。

戦時中、敵艦に体当たりする神風特攻隊の若者達は国のために命を落としました。

そのように死ぬことが立派であると考えられていたからです。

今では切腹や神風特攻隊はあり得ませんが、最近は「終活」なんていう新しい言葉ができて、死への準備をする人が増えています。

日本人はいつも「死」を意識しながら生きています。

「どのように死ぬか」を考える日本人に対して、中国人は長い歴史の中でも常に「どう生きるか」を大切にしてきました。

日本では「人は死ぬと仏になる、成仏してあの世に行く」という考えがありますが、中国には「悪人は死んでもまた蘇り、また悪事を働く」という考え方があります。

死者の魂を呼び戻す儀式を行うと、死者は蘇ると信じられているのだそうです。

1980年代後半から1990年代に中国の映画「キョンシー」が大ブームになりました。

キョンシーは今でいうゾンビみたいなお化けで、両手を前にまっすぐ伸ばしてぴょんぴょんと飛びながら不気味に襲いかかってきます。

あのキョンシーこそ、「死者が蘇る」という中国人的な思想から生まれた存在だったのですね。

なお、キョンシー映画の舞台は「香港」。広東語が印象的ですね。

中国人の考え方は民族によって違う!中国は多民族国家で漢民族だけではない!

中国人の考え方は民族によって違う!中国は多民族国家で漢民族だけではない!「中国人」と一括りにすることが多いですが、中国には漢民族だけでなくそのほかに55の民族が共存しています。

13億9,000万人もいる中国人のうち、9割は漢民族なのでつい「中国人=漢民族」と考えがちですが、実は中国は多民族国家なのです。

中国に暮らす少数民族には、モンゴル族・ウィルグル族・チベット族・タイ族・チワン族・満州族などがいます。

55の少数民族にカウントされていないさらに小さな未識別民族も存在しています。

少数民族の多くは自治区(チベット自治区・新疆ウィグル自治区・寧夏回族自治区・内モンゴル自治区など)に居住していますが、出稼ぎのために都市部へ出て暮らしている少数民族も多くいます。

ロシアやヨーロッパに近い地方にルーツを持つ少数民族の中には、西洋人のような外見をしている人もいます。

ロシア・トルコ・タイ・イスラム系など、世界のあちこちにルーツを持つ人が中国に混在しているのです。

一括りに「中国人」と言っても、中国人の中でも異なる文化・風習・言語・思想を持つ人がいるということをいつも覚えて置くようにしてください。

地球は華僑だらけ!世界中に散らばった中国人と考え方

地球は華僑だらけ!世界中に散らばった中国人と考え方世界のあちこちにチャイナタウンが存在するほど、中国人は世界各国に移住して暮らしています。

中国国籍を持ち中国国外で暮らす漢民族を「華僑(かきょう」と呼びます。華僑は新しい土地でも強く結束し、華僑社会=チャイナタウンを作り生活しています。

チャイナタウンというと、イギリス・ロンドンや日本の横浜、アメリカのニューヨーク・サンフランシスコ・LA、カナダのバンクーバー、オーストラリアのシドニーなど、世界の大都市にいくつも存在しています。

そしてシンガポールやマレーシアなど東南アジアの国にも多くの華僑が暮らしていて、その国の経済を回す役割を担っています。

中華街以外にも多くの華僑が暮らしていて、世界のあちこちで中国語が飛び交い美味しい中華料理を食べることができます。

家庭料理として中華料理を食べることもある私たち日本人にとって、世界のどこへ行っても馴染みのある中華料理が食べられることは非常にありがたいことです。

そして、中国語を話す人は世界のどこへ行っても大勢いるのです。中国語が話せれば、世界中でその土地に住む人と交流できるということです。

中国人の考え方は身内以外は信じない!?メディアに対する信頼度が低い

中国人の考え方は身内以外は信じない!?メディアに対する信頼度が低い日本人はテレビで報道されることは真実だと信じる人が多いです。

最近では若者達のテレビ離れが進み、テレビよりもSNSやネットの情報を信じる人が増えていることも事実ですが、中年層から高齢者では未だにマスコミの報道を100%信じるという人も少なくありません。

世界的に見ても、日本はマスコミ報道を信じる国だと言われています。

中国は日本とは大きく異なり、マスコミからの情報はあまり信用していません。

中国は一党独裁国家で、政府がマスコミの流す情報もある程度統制しています。

この記事でも既に触れていますが、中国は王朝の滅亡を何度も繰り返してきました。

「国は信用ならない、信用できるのは家族・親戚だ」という考え方が根底にあるので、国が関わっているマスコミ情報はあまり信じていないのです。

余談になりますが、日本のマスコミ報道を見ていると中国人観光客が押し寄せる観光地の様子を写しては、「マナーが悪い・ルールを守らない・住民が迷惑している」という内容の映像を繰り返し流しているように感じます。

マスコミ報道を信じる日本人は「中国人はとてもマナーが悪くて、中国人がたくさん来ると迷惑だ!」

と思い込んでしまうのですが、実際中国人のマナーはそこまで酷いものではないと思います。

少なくとも、近年はずいぶん改善されて来ているはずです。

マスコミの報道は編集され演出が加えられたもの。

真実そのものではなく、やや大げさに報道していることが多くあります。

中国人の知り合いがいて実際に交流しているわけではないのに、メディアの報道を見ただけで中国人に否定的な印象を持ってしまっている人がいたとしたら…

ちょっと視野を広げて考え方を変えてみる必要があるかもしれません。

「中国人、嫌!」と毛嫌いせずに、中国人がいたら積極的に交流してみてください。

中国人の考え方を知る上での中国人の本音!日本の好きなところは?

中国人の考え方を知る上での中国人の本音!日本の好きなところは?日本のメディアの報道などにより、「中国には反日感情を持つ人が大勢いる」と思っている日本人もいるようですが、実は日本が大好きという中国人が多くいます。

中国人は日本に対して、どんなイメージを持ち日本のどんな部分に魅力を感じているのでしょうか?

観光・留学・就労で日本にやって来た中国人や日本人配偶者を持つ中国人に聞いたリアルな本音を集めてみました。

中国人の本音1.日本の公共の場所はとにかく綺麗で清潔

中国人の本音1.日本の公共の場所はとにかく綺麗で清潔
世界一人が多いので公共の場は散らかりがちな中国。

中国人は大事な家族と暮らす自分の家の中はいつもピカピカにしている人が多いのです。

が…公共の場は汚れていても仕方ないと考えたり、公共の場を汚してしまっても掃除をするのは清掃員の仕事、自分の役割ではないと考える人が多いのです。

そんな中国の人たちは日本にやって来ると、公共の場が綺麗で清潔なことに驚くようです。

公衆トイレやバス・電車の中が綺麗でびっくりした!と言う中国人が多くます。

それから、空気が綺麗だというのも多くの中国人が日本に来て感じることのようですね。

深刻な大気汚染が社会問題となっている中国と比べると、日本の空気は綺麗で美味しいと感じるのでしょう。

中国人の本音2.とにかく礼儀正しい!接客サービスの高さ

中国人の本音2.とにかく礼儀正しい!接客サービスの高さ「おもてなし文化」を持つ日本。

デパートや空港・ホテルで、そして飲食店で、ちょっと立ち寄ったコンビニやスーパーで日本の接客サービスの高さに驚く中国人が多いようです。

チップを払う必要がないのにこんなに親切にしてくれるんだ!

と感動する人もいるみたいですね。

中国人の本音3.ファッションが多種多様で面白い

中国人の本音3.ファッションが多種多様で面白い日本の若者のファッションに注目する中国人も多いようです。

非常に多くのファッションスタイルがあり、自己表現やオシャレの方法も多種多様。

日本人のメイクやファッションを真似したいという中国人が大勢います。

中国人の本音4.きちんと列に並ぶ!規律がきちんとしている

中国人の本音4.きちんと列に並ぶ!規律がきちんとしているごった返している中国と違い、日本は社会全体の規律がしっかりとしている国です。

みんな時間を守り、電車やバスも秒単位で時間がきっちりとコントロールされています。

列に並びズルをせず順番待ちをする日本人の姿に、秩序があると感じる中国人が多いようです。

中国人の本音5.タダなの?街頭でティッシュペーパーがもらえる

日本の大通りでは、広告が入ったティッシュペーパーを配っていることがあります。

これって、日本の独特の文化です。

ただでティッシュがもらえるなんてラッキー!と考える中国人が多いようです。

日本人の本音!中国の好きなところは?日本人から見た中国人とは?

日本人の本音!中国の好きなところは?日本人から見た中国人とは?中国人の「日本の好きなところ」についてご紹介しましたが、次は中国に住む日本人や中国をよく知る日本人の「中国の好きなところ」についてご紹介します。

日本人の本音1.親しくなると家族のように仲良くなる

日本人の本音1.親しくなると家族のように仲良くなるこれは私自身も経験があることですが、知り合ったばかりの中国人って最初はちょっとよそよそしい感じがするのです。

でも、一度仲良くなるとそれはそれは親切にしてくれて、親身になって色々助けてくれます。

中国人は、心を許し仲良くなった相手には大事な家族と同じように接します。

日本人の本音2.他人に寛容、気を使わなくてすむので楽!

日本人の本音2.他人に寛容、気を使わなくてすむので楽!日本人は何かと気を使う国民性を持っています。他人の迷惑にならないように、行儀と礼儀が大事だと教え込まれています。

例えば赤ちゃん連れ・子連れで出かけると、子供が騒いだらどうしようとか、ベビーカーは電車に乗ったらすぐに畳まなきゃとか、日本のお母さんたちは色々なことに気を使います。

中国だと、子供が泣こうが喚こうが文句を言う人はいません(度が過ぎていれば話は別ですが)。

公共の場で母親が赤ちゃんに授乳をしていても、誰も「マナー違反だ!」なんて言いません。

子供が靴を履いたまま椅子の上に乗ってしまったとしても、誰も咎めたりはしません。

マナーが良いのは日本の良い部分ではありますが、マナーでガチガチに固められてしまうのも息苦しいものです。

中国にはその息苦しさがありません。

日本人の本音3.物を大切にする人が多い

日本人の本音3.物を大切にする人が多いこれは意外かもしれませんが、中国人はものを大切に使う人が多いんです。

壊れても捨てずに、修理して使い続けます。

そのため、街には修理屋さんが並び、あらゆる物を修理してくれます。

ただし、最近の建物などは製品の品質が低いものも多いので都市部ではスクラップアンドビルドが横行しているようです。

物を大切にする人が多いという印象は、もはや古き良き中国の文化かもしれません。

日本人の本音4.物事をストレートに言うので分かりやすい

日本人の本音4.物事をストレートに言うので分かりやすい日本人は本音と建前を使い分けたり、物事に白黒をつけずに曖昧にすることが多いです。

また、それが美徳とされていたりしますが、時に面倒臭いこともありますし誤解を生むことも。

中国人は好き・嫌いがはっきりしていて、思ったことをストレートにそのまま表現します。分かりやすくて付き合いやすい人たちです。

日本人の本音5.世界三大料理の一つ中華料理!食が豊富で美味しい

日本人の本音5.世界三大料理の一つ中華料理!食が豊富で美味しい中国には多様な色のバリエーションがあります。

四川料理や広東料理など日本でも有名な料理を始め、各地方に名物料理があります。

野菜、肉、魚、大豆製品、そして様々なスパイスや調味料を使い食べることを大事に捉えている中国の食文化は日本の食文化にも通じるものがあります。

日本人の中にも様々なタイプの人がいて、皆それぞれ異なる性格をしています。

中国は人口が1億3千万人もいるので、それはそれは様々なタイプの中国人がいます。

でも、やはり国民性というものがあり日本人は全体的にこんな感覚を持っていて、中国人は全体的にこんな感覚を持っているという特徴がありますよね。

普段同じ日本人とばかり交流している人は、異なる感覚を持つ中国人と交流した時に、驚いたりうまく意思疎通ができないと感じることがあるかもしれません。

中国人がどんな感覚を持っているのか、知っておくとコミュニケーションが取りやすくなります。

今回は中国人と日本人の感覚の違いについて説明していきます!

なお、中国は広大で北と南では感覚がかなり違いますが、日本人の感覚と比較してより顕著な違い

中国人のと日本人のお礼に対する捉え方の違い

中国人のと日本人のお礼に対する捉え方の違い日本人は「ありがとう」という気持ちははっきり相手に伝えることが良いと考えています。

夫婦間・親子間・兄弟間・友人同士でも、感謝の気持ちをはっきりと伝えることが大事だと教えられてきましたよね。

お礼の気持ちを伝え合うことで互いの絆が深まったりするものです。

一方の中国人は、家族間や友人同士など、親しい間柄ではあまり「ありがとう」は言いません。

打ち解けた仲なのにいちいち改まってお礼を言うのは不自然だという考え方を持っています。「親しき仲にも礼儀あり」が良しとされる日本とは対照的で、中国では親しい仲なのにわざわざ改まってお礼を言う必要なんて無いと考えます。

仲の良い相手にかしこまって「謝謝」と言うと、逆に相手との距離ができてしまうこともあるかもしれません。

中国人のと日本人の謝罪に対する考え方の違い

「日本人はすぐに謝る」と世界の人から言われます。

「ごめんなさい」「すみません」がすぐに口をついて出てしまう人は多いはず。

お礼の代わりに「すみません」を使うこともありますし、日本人は「謝る」ことに対してそれほど強い抵抗感を持っていません。

中国人の場合、謝るのは自分が本当に悪いことをしてしまって、心からお詫びをしたいと思う時だけです。

自分に非がないと思えば絶対に謝りませんし、謝罪の言葉も親しい間柄の人に対してはあまり多用しません。

とりあえず謝っておこうと言う考え方は中国人には通用しませんし、中国人に日本人のようにペコペコ「すみません、すみません」と謝ってほしいという期待もしてはいけません。

中国では謝ったら負けというほど、謝罪に情はありません。

ですから中国人が簡単に謝らないからといって気分を悪くしてはいけませんよ。

相手にしてみたら日本人が簡単に誤りすぎてるだけに映るだけです。

文化の違いだと理解しておきましょう。

中国人のと日本人の時間感覚の違い

日本人は非常にきっちりと時間を守る国民性を持っています。

子供の頃から遅刻をすると怒られ、5分前行動や10分前行動を心がけるように教え込まれ、約束や予定の時間を守ることが当たり前になっています。

お店の開店時間や配送サービス、電車やバスの発車時刻も分刻み・秒刻みの正確さが守られています。

中国人は時間に対しては大雑把で、日本のようにきっちりと時間を守る人はあまりいません。

先々の予定を立てて行動することを嫌い、その時々臨機応変に予定変更をすることが多いです。

時間をきっちり守る日本人からすると、「中国人は時間にルーズだ」と頭にくることもあるかもしれませんが、中国人は時間に対して非常におおらかなのです。

友人との約束で「○時」と決めたのに時間通りにこないとか、時間をある程度指定して頼んだサービスが時間通りにやってこないなんて言うことは日常茶飯事です。

中国に行ったら、あるいは中国人相手に日本的な正確な時間の感覚は求めない方が良いでしょう。

むしろ世界を見渡すと、これほど時間に正確な国は日本くらいです。

他は時間におおらかな国が多いので、中国人だけが時間を守らないと言うわけではありません。

私たち日本人が世界の中で時間に関しては特異な感覚を持っていると思った方が良いですね。

中国人のと日本人のコミュニケーションの違い

中国人のと日本人のコミュニケーションの違い中国語を学習していて、中国人と中国語で会話をする機会がある(あるいは機会を持ちたい)という人は、中国人のコミュニケーションに対する感覚を知っておくと役に立ちます。

日本人は歪曲表現や婉曲表現をよく用いますし、本音と建前を使い分けます。

物事をはっきりと言わず、白黒もはっきりさせず、なんとなく濁す。

「むしろその曖昧さが美徳だ」なんていう感覚を持っているのが私たち日本人です。

中国人は言いたいこと思ったことをズバッと言います。

好き嫌いもはっきりしていますし、感情がはっきりと顔に出る人が多いです。

嫌いな人の前でも笑顔・・・ということはありません。

言葉も態度もストレートに表現するのが中国人です。

また、日本人同士だとかなり仲が親密になるまでプライベートな質問(恋人の有無、年収、その他のデリケートな事情など)はあれこれできないものですよね。

でも、中国人は少し仲良くなると結構あれこれ質問してくることがあります。

それに、「余計なお世話!」と感じるようなアドバイスや意見を言ってくることも。

日本人は他人とあまり近づきすぎず距離を置きたいタイプの人が多いですが、中国人はお構いなくどんどんプライベートな領域にも踏み込んできます。

最初は戸惑ってしまうかもしれませんが、あなたのことを嫌だと思う中国人は、あなたのプライベートに踏み込んで来ようとはしないはず。

中国人があなたのことをあれこれ知りたがり、あなたにアドバイスや意見をするのはあなたのことが気に入っているからです。

中国人と日本人の似ている部分は?

中国人と日本人の似ている部分は?ここまで中国人と日本人の持つ感覚の違いについて説明してきました。

同じアジア人で隣の国に住んでいるのに、中国人と日本人は異なる国民性を持っています。

が、共通点や類似点もあります。どんなところが似ているのか、見ていきましょう。

外見の違いはある?日本人との見た目の違いは?

同じアジア人ということで、やはり外見は似ています。

日本人の私たちは、ファッションや身のこなし、メイクの仕方などでなんとなく「この人は日本人じゃなくて中国人かな?」

と判断が付いたりもしますが、欧米の人が中国人・日本人・韓国人をはっきり区別するのはほぼ無理でしょう。

髪の色、目の色、肌の色、背格好が似ていると、なんとなく親近感や安心感が湧くものです。

外見が違う欧米人やアフリカ人・中東の人たちに囲まれるよりは、中国人や韓国人に囲まれている方が安心すると感じる人も多いはずです。

ただしファッションやメイクには国の個性が出やすいため、違いを見つけやすいものです。

また、スタイルなどでも区別が付きやすいでしょう。実際、中国人女性は脚がながく細身の女性が多いですね。

ただし、これは中国全体で見ると千差万別なため、感覚的なものでしかありません。(日本人だって短足の人もいればスタイルのいい人もいるので…)

中国人は集団主義?日本とどっちが個人主義?

日本人も中国人も、集団に属することで安心感を得る国民性を持っています。

アメリカをはじめとする欧米諸国は個人主義の国が多く、自分のことは自分でする、個人が責任を取るという風潮が強くあります。

ただし、中国人の作る集団は親戚・家族であるのに対して、日本人は家族を含む地域の人たちや会社といった集団を作ります。

そのため集団の距離感は中国人のほうが近く感じます。

中国人は日本人より義理堅い?

「お世話になった恩を忘れない」という義理堅さは日本人と中国人に共通する国民性です。

中国人は最初はよそよそしく感じることが多いですが、一度仲良くなるとそれはそれは親切にしてくれます。

旅行に行けば忘れずにお土産を買ってきたり、お祝いの時には贈り物をし合ったり。

親しい相手は家族と同等に大切にして、困っていたら助けます。

相互理解を深めて中国人の本音を知ろう!中国文化を学んで視野を広げる大切さまとめ

中国や中国人について理解を深めることは、あなたの視野と世界を広げることにつながります。

なぜって、中国人は世界に13億人以上いて、世界各国どこへ行っても華僑の人が暮らしているからです。

日本にも多くの中国人がやって来て、日本から中国へ行く人も増えています。

日本人と中国人は「違う」ことが大前提ですが、違いを理解し楽しく交流できれば一番良いですよね。

近くて遠い国と言われることもある中国。

すぐ隣の国なのに、日本人は中国人について知らないことが沢山あります。

少し理解を深めると、コミュニケーションもとりやすくなり自分自身の視野も広がるはずです。

違いもあるけど似ているところも意外と多い日本人と中国人。

違うことと似ていることを、楽しみながら交流できると良いですよね。