【華語検定TOCFL】台湾中国語検定の勉強方法と試験対策!試験日はいつ?HKSや中検とは違う?疑問を解決

【TOCFL】台湾の中国語試験の勉強方法と試験対策!試験日はいつ?HKSや中検とは違う?疑問を解決

今回は、台湾の中国語試験「華語検定 TOCFL」についてご紹介していきます。

台湾の語学留学を考えている方なら、一度は聞いたことがあると思います。

そんなTOCFLですが、試験内容はどんなものなのでしょうか?

実は日本では「TOCFL」はあまり知られておらず、HSKに比べ情報が少ないのが実情です。

受験を考えている方は難易度や効果的な勉強方法、試験対策なども気になりますよね。そこでここでは

この記事のポイント

・台湾版のHSKであるTOCFLの全容
・TOCFL受験のメリット
・TOCFLの学習方法

についてを要約しました。

TOCFLの試験を受けるために必要な情報だけをまとめたので、ぜひ最後まで読んでみてください。

台湾の中国語試験「華語検定TOCFL」とは?「HSK」との違いとは?

台湾の中国語試験「華語検定TOCFL」とは?「HSK」との違いとは?華語検定TOCFLとは、華語文能力測検(かごぶんのうりょくそくけん)といいます。

中華民国(台湾)教育部が実施する中国語を母語としないものを対象とした中国語検定試験
中華民国(台湾)政府が実施する奨学金申請時や台湾内の高等教育機関に留学する場合に中国語能力評価の資料として要求されることがある。
出典:華語文能力測検 | wikipedia

とされています。

TOCFLとはどのような特徴がある試験なのでしょうか?

同じく中国語試験である「HSK」とはどう異なるのでしょうか?まずはこちらから詳しくご紹介していきます。

華語検定TOCFLってどんな試験?

華語検定TOCFLってどんな試験?TOCFLとは、台湾で使用されている中国語(繁体字)の語学力を判定するのに適した試験のことです。

日本ではあまり認知度がありませんが、台湾では中国語の語学学校に通うほとんどの方がTOCFLを受けます。

「将来台湾で働きたい」といった理由で受ける人もいれば、自分の語学力を試したくて受ける方もいます。

TOCFLは台湾で就職活動をする際、中国語の能力がある証明にもなります。

また、台湾の大学や専門学校に進学する際、外国人留学生の中国語能力を判定する基準にもなります。

さらに、合格すれば、台湾奨学金を申請する基準を満たせる場合もあります。

語学留学や台湾での就職をしている方は、TOCFLを受けるのが不可欠のようです。

華語検定TOCFLとHSKの違いとは?

華語検定TOCFLとHSKの違いとは?
華語検定TOCFLは「台湾」の試験です。

そして、中国語試験と有名なHSKは「中国大陸」の試験です。

HSK(漢語水平考試)は中国大陸で行われる中国語が母国ではない人に向けた試験で、台湾では受けることができないもの。

つまり、この2つの試験の違いは、台湾で受けるものと、中国大陸で受けるものという違いです。

TOCFLは台湾の大学入学の申請や、奨学金の申請に有効ですが、HSKは考慮されません。

台湾での進学や就職を考えているならTOCFLを受けるようにしましょう!

ちなみに、日本ではTOCFL、HSK両方とも受けることが可能です。

華語検定TOCFLの難易度は6段階に分けられる

華語検定TOCFLの難易度は6段階に分けられるTOCFLは「Band A」、「Band B」、「Band C」と3つのレベルに分かれています。

難易度はそれぞれのレベルに2階級あり、さらに細かく分けると難易度は6段階となります。

TOCFLの試験内容はTOEICのようなスコアで判定するもるタイプとは異なり、各階級の合否で中国語のレベルを判定していくもの。

そのため、試験を受ける時は難易度を把握し、合格したいラインを目標に対策を行うことが大切です。

6段階それぞれの難易度については下記の表を参考にしてみてください!

難易度

(レベル)

勉強時間の基準 難易度別の必要な語彙力
精通級(C2) 中国語圏で中国語を960時間以上、海外在住の場合は1920時間以上。 すべての分野
流利級(C1) 8000語以上で、中~上級の文法を理解している。
高階級(B2) 中国語圏で中国語を360~960時間、海外在住の場合は720~1920時間以上。 2500~5000語。

初級レベルの文法を理解している。

進階級(B1)
基礎級(A2) 中国語圏で中国語を120~360時間、海外在住の場合は240~720時間以上。 500~1000語。基本的な文法を理解している。
入門級(A1)

華語検定TOCFLを受ける場合、試験申請はそれぞれのレベルごとに行います。

試験を受ける場合は、勉強時間の目安や必要な語彙力を参考に決めていきましょう!

試験問題はA、B、Cごとに同じ内容となっています。

一回の試験で入門級の合格を目指す場合と、入門級、基礎級両方の合格を目指す場合、両方とも受験料は約5500円。

ある程度知識をつけて受験した方が2階級分一気に合格することも可能ですよ♪

こちらも覚えておいてください!

華語検定TOCFLの2020年の試験日と試験方法について

華語検定TOCFLの2020年の試験日と試験方法について
2020年のTOCFLの試験日程、気になりますよね。2020年は国内で4回開催されます。

具体的な試験方法も合わせてご紹介していくので参考にしてみてください。

なお、日時詳細については台湾華語(中国語)能力検定試験 – TOCFL公式サイトをご確認ください。

華語検定 TOCFLの試験日はいつ?

2020年は国内で4回TOCFL試験が行われますが、各レベルによって開催場所が変わります。

試験は台湾でも受けられますが、国内にいるなら日本でも受けることが可能です。

試験を検討している方は、改めて申し込み受付期間と開催場所を確認してみてください。

試験日 試験の申し込み受付期間 開催場所
2/23(日) 2019年11/1~1/13 【A・B】札幌、仙台、那覇

【A~C】東京、横浜、大宮、名古屋、金沢、大阪、博多

5/17(日) 2020年1/19~4/5 【A~C】札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、大阪、広島、博多、那覇
8/23(日) 4/19~7/12 【A・B】札幌、仙台、那覇

【A~C】東京、横浜、名古屋、新潟、大阪、博多

11/22(日) 7/19~10/11 【A~C】札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、大阪、広島、博多、那覇

TOCFLは申し込み受付期間が長く設けられているのも良いですね♪

ですが、早く申し込まないと希望している開催先の会場が埋まってしまう可能性もあるので、試験を受ける場合は、なるべく早く申し込みを行うのがおすすめです。

試験結果は試験日の約1か月後に認定書が送られてくるので、そちらで確認できます。

華語検定TOCFLの試験方法は?

TOCFLの試験方法は、

TOCFLの内容

①リーディング(聽力測驗)とリスニング(閱讀測驗)
②スピーキング(口語測驗)
③ライティング(寫作測驗)

の3つに分けられます。台湾の大学入学を申請するために試験を受ける方は、リーディングとリスニングが特に必要です。

試験は合計100問で、試験時間は2時間となります。

試験は①~③それぞれで受けることが可能。

大学申請を考えている方は、①リーディングとリスニングを抑えておけば問題ありませんが、②と③も合格できれば加点されるので、自信がある方はぜひ受けてみてください!

①~③の試験を同時に申請すれば、試験の料金は全体の2割ほど割引されてお得ですよ♪

華語検定TOCFLの勉強方法と効果的な試験対策

華語検定TOCFLの勉強方法と効果的な試験対策
次に、TOCFLを受ける場合の効果的な勉強法や試験対策について詳しくご紹介していきます!

華語検定TOCFL勉強方法1.日本語で理解できる基本的な参考書で勉強する

まずは基本的な文法を学んでいきましょう!おすすめなのは、日本語で解説されている参考書の合格奪取!

中国語検定準4級トレーニングブック改訂版 CD2枚付」。

CD付きで分かりやすいですし、値段も1700円ほどとお手頃です。

日本在住なら手に入りやすいのでぜひチェックしてみてください。

こちらの本には基本的な文法が載っているので、ある程度理解しておくと今後の勉強が一気に楽になりますよ。

簡体字を繁体字に直していくという地道な作業も、知識が身に付きやすいのでぜひ試してみてください。

華語検定TOCFL勉強方法2.テストと同様の形式の参考書を活用する

日本国内でも台湾の台北などにある本屋では、日本人向けの参考書が売られているので試験勉強ではぜひ活用してみてください。

テストと同じ形式となっているので、実際の試験の雰囲気が掴みやすいですし、ある程度本の中を理解できるようになれば、文法や語彙力をかなり身に付けられるはずです。

華語検定TOCFL勉強方法3.学習方法は過去問をひたすら解く

TOCFLの公式サイトでは、過去3回分の試験問題をダウンロードすることも可能。

TOCFLの試験勉強をする際はそちらも必ず活用しましょう!

解いている最中に意味が分からなくなってきたら、「萌典」という台湾教育部の辞典を活用して漢字の意味を調べていくと、かなり勉強になりますよ。

過去問をひとつずつノートに書き写して、意味と読み方をノートに書きだしてみてください。

その他にも検索サイトや翻訳アプリを活用して、意味を少しずつ理解しながら勉強していきましょう。

また「語彙力を増やしたい」という方におすすめなのが「華語八千詞」。

これはTOCFLの公式サイトで得られるもので、その名の通り8000語の単語が掲載されています。

TOCFLは文法ももちろん大事ですが、単語を覚えておくと、文章自体の理解度が高まりますよ♪

こちらもぜひ活用してください。

華語検定TOCFL勉強方法4.中国語が堪能な人に不明点を聞いてみる

台湾人の知り合いや、中国語が堪能な知り合いがいれば、分からないことを聞いてみるのもおすすめです。

過去問や教材で気になる部分をピックアップしておくと、会えた時に忘れずに聞くことができます。

「知り合いに中国語が堪能な人がいない…。」といった場合でも大丈夫。

ネットで検索すれば疑問点に対する答えが載っていることも多いので、まずは一度検索してみてください。

過去問や参考書は最初分からない部分が多いかもしれませんが、調べながら解読していくことで、頭に入って理解できるようになります。

慌てずに自分のペースで着実に勉強をすすめていきましょう!

華語検定TOCFL勉強方法5.音声アプリを使えば自分の発音が合っているか確認する

ある程度の語彙力と文法が身に付いたら、「Googleドキュメント」の音声入力か、「Speechnote」という音声プリを活用して自分の発音をチェックしてみるのもおすすめです。

使用する際は、スマホに向かって中国語を読んで、それが正しく入力されるかどうか確認してみてください。

発音が悪い場合は正しく入力されないので、発音の正確さを改めて確認することができますよ。

発音チェックも少しずつ進めていきましょう。

華語検定TOCFLに合格するには明確な目標を持つことが大切!

TOCFLの試験で合格するためには、明確な目標をしっかり持って勉強に励むのがコツ。

ただ単に「腕試し」というのも良いですが、「TOCFLを通じて中国語を身に付けた後、何をしたいのか?」というゴールを先にイメージしておきましょう。

「台湾の大学に入学するため」、「就職に活用するため」、「台湾にいる期間をもっと楽しむため」など、中国語を学ぶ理由はそれぞれですが、目標があるのとないのとでは、勉強の身の入り方が違うはず。

TOCFLへ申し込みを行う前に、まずは自分の目標を明確にしてみてください。

参考書と過去問を効果的に使ってTOCFL合格を目指そう!台湾中国語検定まとめ

台湾留学や就職を考えたら、避けては通れない「TOCFL」。参考書も充実していますし、過去問をこなせば、効率的に勉強することができます。

実際に受けた方の中には、推奨されている勉強時間よりも短い時間の勉強で合格できた方も!

ぜひご紹介した勉強方法を参考にしながら、取り組んでみてください。